ポプリはこんな介護士におすすめです
・利用者宅を1件1件まわる本来の訪問介護がしたい
・登録ヘルパーとして短時間で効率的に働きたい
・介護士の資格を活かした副業がしたい
・自宅の近くのエリアで働きたい
・体力的に施設等の激務は避けたい
なぜならポプリは
①サ高住などの併設施設を持たない事業所
②登録ヘルパーへの還元率最高の事業所を目指している
③効率的に訪問できればできるほどヘルパーが得する給与体系
だからです。
訪問介護士の仕事については以下を参考にしてください。
訪問介護の2種類の職場
訪問介護の仕事は大きく分けて次の2つのタイプがあります。
①1件1件移動して訪問する『従来型訪問介護』
②サ高住などの共同住宅内の利用者を連続して訪問する『集合住宅併設型訪問介護』
従来型訪問介護は、自宅を出発し、利用者宅から次の利用者宅へ巡回するのですが、どうしても移動や待機時間が発生してしまいます。
それに対し、集合住宅併設型訪問介護は同じ建物の中を移動するだけなので、実質的に移動や待機時間を0にすることができるため、連続して効率的にケアをこなすことが出来ます。
一人の介護士が1日のうち8時間労働したとして、従来型は5~6件(売上15,000~20,000程)の訪問が限界。対して併設型は10件~14件(売上4万~6万)訪問出来るのです。
売上で見ると、倍近く差があります。
では介護士の給与も倍違うのかというと、実はそこまでの差はありません。(下にシミュレーションあり)
現場介護士への還元率が全く違うのです。従来型の訪問介護は介護士への人件費率が80%程になります。それに対し、併設型は介護士への還元率は40%程です。
なぜこのようなことになるのかというと、『訪問介護事業は効率を高めれば高めるほど会社が儲かる仕組みだから』です。訪問介護事業において効率を最も悪くする要素は『移動コスト』です。距離が離れれば離れるほどガソリン代がかかり、車両維持費もかかり、待機時間や移動時間が効率を下げてしまいます。
サ高住のような移動0待機時間0での訪問介護は効率化の極地と言えます。本来移動コストや移動時間、待機時間を考慮して設定されている介護報酬の移動コストと待機時間コストがそのまま事業所の取り分となるため、脅威の利益率50%を実現できるのです。
この50%の利益をそのまま介護士に還元すれば凄い給与設定ができそうですが、実際にはそうはいきません。
24時間管理が必要な集合住宅や施設を併設している会社は、同時にケアマネ部門や看護部門、事務職員・メンテ費用など、なかなか利益の出ない不採算部門を抱えていたりします。それに加え、一人でも多くの方に入居してもらえるように家賃や食費の設定を低く抑えている等、様々なマイナス要素を抱えるため、訪問介護で得た利益をそちらに回してやっと運営できているのが実情です。
仮に不採算部門など無かったとして従来型訪問介護事業所並みに80%を介護士に還元すると、介護士の給与が2倍に跳ね上がります。そうなると上位職種であるはずのケアマネや看護師の1.5倍~2倍近い給与になる可能性があります。これでは組織内で対立が起こり組織が維持できません。
そのため、併設型で働く訪問介護士は『従来型の訪問介護士の2倍の労働量に対し、1.2~1.3倍の給与を貰える』という感じにになります。
非常勤介護士としての働き方2種
【パートタイム型】
・働ける時間帯で雇用契約する。
・身体介護と生活援助の区別なく金額が同じ。
・ケアの合間等も雇用状態のため、ケアに穴が開いても給与が発生するため、登録型に比べると低めの金額設定にする必要あり。
・ケアがあってもなくても収入となるため安定する。
・身体介護や生活援助の区別が無いため、身体介護中心にする・ケアの空き時間をできるだけ無くすなど効率的にケアに行くほど事業所が得をする形態。
【登録型】
・基本的にケアのあるときだけ雇用状態が発生。
・身体介護と生活援助で違う金額設定。身体介護中心に行く等で効率的にケアに行くほど介護士が得をする形態。
・ケア以外の時間を考慮しない・ケア内容により金額設定を変えれる為、高めの金額設定が可能。
★サ高住などで非常勤介護士を募集する際は『パートタイム型』を主に採用することになります。ケアの移動0で常に仕事がある状態のため、パートタイム型で雇用することで会社の利益率を最も高めることが出来るからです。
非常勤の給与シミュレーション
非常勤介護士としての1日(8時間)労働の労働形態と賃金、還元率の比較です
①併設型(非常勤介護福祉士)の売上と給与例(交通費300円)
・売上=45分間の入浴介助6件、食事or排泄介助30分4件、生活援助30分3件=約48,000円
・給与=(時給1500円✕8時間)+交通費300円=12,300円
・還元率=12,300÷48,000=25%
②従来型(パートタイム型介護福祉士)の売上と給与例(時給1,300円/交通費200円/件)
・売上=入浴介助1時間3件、排泄介助30分3件、45分の予防ケア1件=約29,000円
・給与=(時給1,300円✕8時間)+(交通費200✕7)=11,200円
・還元率=11,200÷29,000=38%
③従来型(登録型介護福祉士)の売上と給与例(交通費200円/件)
・売上=入浴介助1時間3件、排泄介助30分3件、45分の予防ケア1件=約29,000円
・給与=(2,200✕3)+(1,200✕3)+(1,500✕1)+(交通費200✕7)=13,100円
・還元率=13,100÷29,000=45%
④従来型(ポプリ登録型介護福祉士)の売上と給与例
・売上=入浴介助1時間3件、排泄介助30分3件、45分の予防ケア1件=約29,000円
・給与=(3,000✕3)+(2,000✕3)+(2,000✕1)=17,000円
・還元率=58%
(見えてくること)
・併設型介護士は、従来型に比べ、同じ労働時間で2倍近いケア量で給与の差はほとんどない。
・パートタイム型はケアを効率的に行けば行くほど事業所が儲かる
・従来型は、効率的に派遣すればするほど事業所が儲かる
・最も効率的に稼ぐことが出来るのは『還元率の高い事業所の登録型』
自分に向いた働き方を
介護士としての生き方は
①雇われて職員として日々の業務をこなす
②雇われて管理職を目指す
③自分で事業所を開く
このように別れてくるかと思います。
雇われる事を前提にするなら、『できるだけ大きな組織で上を目指す』か、『小さく楽な職場で日々の業務をこなす』のがオススメです。
実は、日々楽しく過ごしたいのであれば、あまり大きすぎないフラットな事業所で働く事がオススメです。
フラットな組織は末端職員と極小数の上の人間ですので、意見が通りやすかったり、給与に大きな差がありません。
職場の空気感が良い事業所であれば本当に楽しく無理なく仕事できます。
逆に、『昇進するつもりがないのにでかい組織で働く』これは本当にオススメしません。
上記シミュレーションを見ていただければ分かる通り、
『併設施設で働く訪問介護士は、従来型訪問介護士の2倍の仕事をこなして1.2倍の給与を得る』状態です
入浴介護を2倍、排泄介助を2倍こなしても、給与は20~30%程度しか増えていないのです。
2倍頑張って2倍給与が増えるなら納得できますが、実際にはその利益は別の部門の補填などに使われてしまうのです。
体をガッツリ動かし足腰に負担がかかる介護の仕事ですから、2倍の量働くと体の負担や疲労は2倍以上になります。
それが1年、2年、10年と続いた時、体が耐えられるかどうかです。
多くの介護士が『給与が割に合っていない』と感じるのは当然です。
そう感じている状態でも生きがいとやりがいを感じてハツラツと笑顔で、100%の全力で仕事に向かい続けるられるものでしょうか?
張り切れば張り切るほど負担がかかるため、上手に力を抜く事を覚えなければ高確率で体や精神を壊す結果を招いてしまいます。
上手に力を抜かねば続けられないのに、全力で頑張ろうと理想を求める職員が現れると、そりゃ煙たがられます。
そうなってしまうと、『やる気のある熱量の高い職員ほど辞めてしまう』という事態が発生するのです。
ゆったり働きたければ従来型の訪問介護がオススメ
従来型の訪問介護は、併設型訪問介護に比べるとどうしても1~2割収入が減ります。また、夜勤など考慮すると、年収の差は更に開きます。
ただし、ケアの間に移動時間がある事、ケアの量は併設型の1/2程で済むことなどを考慮すると、体への負担は圧倒的に少ないです。
・昼の時間だけ働きたい(夜勤は出来ない)
・体の負担が少ない仕事が良い
・ドライブが苦ではない
・利用者と1対1で向き合うのが苦ではない
こういう人は、従来型の訪問介護を専門に行なっている事業所で働くことをオススメします。
ただし、最近では大きな企業は最初から利益率の高いサ高住等に併設して事業所を構えるため、どうしても規模の小さな事業所となってしまいます。
小さな事業所は管理者やサ責が醸し出す空気感がそのまま事業所の空気感となるため、自分に合わないとめちゃくちゃ働きにくくなります。