介護士として年収400万以上を目指す方法
年収400万を超える方法3つ
介護士として年収400万を超える方法は基本的には以下の3つです
①能力を上げてサ高住の責任者として働く
②施設などで夜勤に入りまくる
③介護事業経営者になる
能力を上げてサ高住の責任者として働く
能力の高い人におすすめの方法がこれです。
何と言ってもサ高住などの高齢者向け住宅併設型訪問介護がもっとも利益率が高いからです。
利益率が高いということは、それだけボーナスや給与面で期待ができます。
利益率という観点も踏まえ比較してみましょう
従来型訪問介護 | 住宅併設型訪問介護 | 特別養護老人ホーム | |
人件費率 | 80% | 40% | 65% |
経費率 | 20% | 10% | 32% |
純利益率 | 0~マイナス | 50% | 2% |
利用者 | 要支援~要介護 | 軽度者 | 重度者 |
仕事量 | 100(基準) | 200 | 250 |
仕事の大変さ | 100(基準) | 250 | 300 |
年収(正社員) | 300~400万 | 350~450万 | 400~500万 |
メリット | ・移動時間が休息になる ・一人で動くので気楽 ・体力的に圧倒的に楽 ・基本的に夜勤なし | ・比較的軽度者多い ・時代の流れに乗ってる ・新しくで明るく綺麗な職場 ・昇進&昇給可能性が高い | ・給料が多い ・安定している |
デメリット | ・時代の流れに逆行 ・給与が低い ・一人で判断する場面多い | ・仕事量が多い ・人件費率低い ・夜勤あり ・年数とともに特養状態 | ・重度利用者が多い ・体力的に最もしんどい ・夜勤あり ・色々暗くなりがち |
向いている人 | ・高齢介護士 ・ゆったり仕事したい人 ・短い時間で働きたい人 | ・早く出世したい人 ・体力のある人 ・コミュ力ある人 | ・とにかく稼ぎたい人 ・夜勤が平気な人 ・色々割り切れる人 |
利益率をみると、とてつもなく大きな差があります。
サ高住などは『制度の隙間で大儲けしている』事でとてつもなく高い利益率のため、資本力のある会社は日本中で高齢者向け住宅が次々と建ててています。
次々と建つということは、管理者やサービス提供責任者と言ったポジションも増えているということです。
優秀な人材であればすぐに抜擢され、そこで力を発揮することができれば500万以上の収入も視野にいれることが出来ます。
また、訪問介護士の求人倍率が高いのはサ高住による人材争奪戦が熾烈であることを意味しております。
一人の介護士が毎月100万近い売上を上げ、給与は社会保険料の社会保険料や管理者サ責の取り分など含めても40万円程と考えると、1人の職員を確保できれば毎月50万の利益が発生します。
特に、管理者やサービス提供責任者、更にはマネージャーや役員などポジションを上げれば上げるほど給与UPが期待できます。
ただ、移動を必要としないケアということは、休み無く次々とケアをこなすため「従来型訪問介護の2倍のケアをこなし、3倍のストレスに耐え、1.3倍の給与にしかならない」という見方もできます。『末端職員は効率的に搾取される側でしかない』という面があります。能力の低い人や昇進が遙か先にしか無い人、体力がない人にとってはかなりきつい職場かもしれません。
将来性や時代の流れを考えると、サ高住で正社員として働くという選択肢は介護士として最も懸命な選択です。
逆に、従来型の訪問介護事業所は、サ高住と比べると介護士の売上が1/2ですが、人件費率が2倍あるため、従業員としての実質的な給与は実はそれほど変わらなかったりします。
ただ、利益率が低く次々と展開するわけにもいかないので、ポジションが限られており出世機会が少ない。ボーナスが少ない。時代の流れに逆行している等のデメリットがあります。
しかし給与内訳をよく見ると、現場介護士(末端職員)の給与が殆であり、サ責や管理者としての取り分は少ないです。そのため、役職が上がれば上がるほど給与と責任のバランスが悪くなる傾向があり、出世するほど実質的には損する可能性も高いです。
現場介護士にとっては『体力と精神的負担がとても少ない』ため、体力がなかったり、能力がそれほど高くない人、短時間だけ働きたい人、副業で働きたい人など、『現場の介護士として働くなら従来型訪問介護が最も楽に稼げる』との考え方もできます。
次に、施設で働く事を考えると、そもそも施設は歴史が長く、利益率も2%で安定しています。サ高住のように『制度の隙間で大儲けする』ような隙間がありません。今後も今の形態が変わることは無いです。また、利益率もかつかつですので、同じ法人で次々と施設が建つということもあまり期待できません。仕事を通してワクワクするような事はなく、淡々と仕事をこなしていく生き方になります。10年後の姿が想像しやすい仕事場ですが、それが自分にとって理想の未来像に思えるかどうかです。
②施設やサ高住などで夜勤に入りまくる
当たり前の話ですが、夜勤に入れば入るほど給与は高くなります。ただ、生活リズムが不安定になるため、体力的な面でリスクが高くなります。手っ取り早く収入を上げる手段としては良いですが、それを10年20年続けるのは大変です。
③介護事業所経営者になる
自分の年収を自分で決めることが出来ます。能力次第で年収1,000万を超える可能性もあります。
ただ、全責任が自分にかかり、リスクも相当高い選択と言えます。
資本力があればいきなりサ高住経営が良いのは間違いありませんが、介護士が自分で介護事業所を経営したいと思うなら、設立当初は従来型訪問介護事業所一択です。
『自分が現場訪問介護士としてバリバリ働くなら一番稼げる方法』だったりします。
訪問介護の人件費率を80%に設定できる運営であれば、自分がサ責や管理者をすることで80%まるまる自分の給与に充てることが出来るわけです。毎月自分が介護報酬50万円分働けば、それだけで自分の人件費に40万近く使えます。また、経営者であれば労働時間に制限がありません。深夜早朝等利益率の高い時間帯に働いたり、週40時間を超える勤務も可能です。そうなれば毎月70万円80万円分働くことも出来たりします。それに加え事業所全体の売上から5~10%管理やサ責としての取り分も発生しますので、60万円や80万円の給与を取ることも可能となります。
但し、従来型訪問介護事業は、サ責を含めた現場介護士の給与が75%程となるので、自分は現場に出ずに経営者として管理業務だけする等と考えると、処遇改善加算の対象からも外れ、売上200万あっても10万~20万円ほどの給与しかとれません。これは手取り8~15万となりますので、コレでは生活出来ません。
自分が現場介護士としてもバリバリ働くという前提であれば、訪問介護事業所設立は最も高い収入を取れる選択肢となり得ます。
また、経営者は自分のアイデアを次々と実行に移せるという点がとても面白いです。
効率化を図るアイデアがあれば利益率が上がります。顧客満足度を高めるアイデアがあれば即満足度を上げられます。能力次第で好きな方向に伸ばせるのが経営の醍醐味です。