転職するまで評価は変わらない
一般的に、一度決められた評価を変えることは難しいです。
例えば、新入社員が先輩職員に教わりながらも、独自に勉強を重ねて1年後に先輩職員よりも明らかに優秀になったとしても、給料や役職が先輩職員を超える可能性は低いです。優秀な人ほど『転職して知り得た知識や能力を発揮したほうが手っ取り早く昇給昇進が期待できる』ものです。
採用して数ヶ月の間は、その人がどれくらい出来るのか、どれくらいの能力を持つのかを皆が査定します。そこで実績を示すことができれば一気に役職が上がる可能性が高まるのですが、そこで「この人使えないな」って思われると、後の評価がどうしても低いままになってしまうものです。
また、人間は自分の能力以上の人間を査定できない(良さを見抜けない)所があるため、能力が低い人は能力の高い人の真価を見抜くことが出来ないんです。
(実は本当の意味で能力の高い人間は自分を超える相手の能力を見抜くことができるので、能力の低い人ほど自分の能力以上の人間を査定できないというのが正しい表現かもしれません。)
そう考えた時、もし自分の上司が能力が低く、おかしなことや独自ルールばかり教えてくる人だったとします。
その人が上司として部下を査定した時に正しい評価が出来るわけがないのです。
それに、その人が教育した時にその人以上の人材が育つわけがありません。
しかもその人が「私のほうが偉い・上だ」という自負を持ってしまっていると、その職場でどれだけ頑張ってもなかなか芽が出ません。
たとえ正しい意見であっても「今までこうしてきたから~」とか、「それをやる意味がない」「無駄でしょ」などと試す前から潰しにかかられます。
『自分の部下が自分を超えて能力を発揮するのが嫌』という嫉妬心からくる妨害も考えられます。
自分の能力を正しく評価してもらう一番の方法は、『査定期間中に実力を示すこと』です。
企業は人を採用する時、その人が本当に優秀な人間なのか、口先だけの人間なのか、履歴書と面接だけで完全に見抜こことは出来ません。
数ヶ月実際に働いてもらう中で評価するのです。
その時にその時点でのその人の正しい評価がされます。(見抜ける人が居る前提ではありますが)
そしてその評価がその会社でのその人の評価として数年持続することになります。
つまり、会社の上司を超えて能力を高め続けることが出来る人・上司よりも能力が高いにも関わらず昇進昇給できない人は転職した方が得ということです。
但し、『能力を正しく評価し、その人にポジションも用意できる会社』であれば、転職すること無く正しい評価してもらえる為、そこで頑張るのは良い選択と思われます。